人生読本~20代からの読書日記~: 「レバレッジ・シンキング」本田 直之著

2016年8月15日月曜日

「レバレッジ・シンキング」本田 直之著



●書名・・・レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
●著者・・・本田 直之
●価格・・・1450円+税


今回は「レバレッジ・リーディング」など多数のベストセラーを書かれている本田直之さんの著書です。
本田さんによればこの「レバレッジ・シンキング」とは他のレバレッジシリーズの上位概念で、これを理解することで他のシリーズもより深く理解することができるそうです。


「レバレッジ」とは「てこの原理」のことです。
つまりこの本では、“てこ”のようになるべく少ない労力でより大きな成果を出すための考え方を説明しています。
本文ではこれを「Doing more with less(略してDMWL)」と表現し「DMWLを実践する」ために意識すべきことを「労力」「時間」「知識」「人脈」に分けて説明しています。


①パーソナル・キャピタル(自分資産)は再投資によって加速度的に増える


パーソナル・キャピタル(自分資産)とは自分の「労力資産」「時間資産」「知識資産」「人脈資産」のことで、自己投資によってこれらを構築し、これにレバレッジがかかることで不労所得的に成果が上がっていきます。


どういうことかというと、まず自分資産を増やすことで一定の成果が上がります。たとえばこの成果が時間短縮なら、その短縮した時間の分を再び自分資産構築に回すことでさらに大きな成果をあげることができるようになります。


これは銀行預金などに例えると「複利」のようなものです。増えた利息をそのままにせず、利息分も上乗せして再び運用することで成果は加速度的に上がっていきます。


これと同じように、パーソナル・キャピタルにレバレッジをかけることによって、労力や時間を減らし成果や収入を上げることができるのです。


②時間がないから成果が上がらないのではない。時間が“ある”から成果が上がらないのだ。


知識労働社会に入り、仕事にかけられる時間には際限がなくなりました。かけようと思えばいくらでもかけられるのです。
とはいえ、それではどこまでやれば満足できる仕事ができたのかも判断できないため、自分で期限や基準を決める必要があるのです。


多くの人は時間をかけるほど成果も上がると考えるようですが、実際はある程度成果が上がったらそこから先は一定の成果しか上がりません。
逆にレバレッジをかければ、短時間でも大きな成果をあげることはできるのです。


誰しも、一ヶ月終わらなかった夏休みの宿題を最後の数日で終わらせたことはあると思います。


③知識への投資は単なる勉強ではなく投資なのだからリターンを得るために行う行為


自分の能力をあげたり成果をあげられるようにするために本などを読んで勉強することは大切な知識への投資です。


しかしここで気を付けなくてはいけないのは、例えば本ならば読んだ内容を読んだだけで終わらせないようにしなければならないということです。


文学作品など自身の楽しみのために行う読書なら読んで「楽しかった」で終わらせてもいいでしょうが、自分資産を増やすための読書ならそれではいけません。
本というのは、読んだ内容を実践してこそ意味があるのです。実践するからこそレバレッジがかかり成果につながるのです。


本は読んだだけで終わらせたら約1500円の消費です。しかしそこから金額以上の成果を出せば、1500円は「投資」になるのです。


それに実践した方が、その本の内容をより深く理解できますからね。




このように、とにかくなるべく少ない労力でより大きな成果をあげるDMWLに焦点を当てた内容で、他の本を読んだり仕事をする際にも非常に参考になる一冊です。


あとはこれを実践できるかどうかが、自分にレバレッジがかかるかどうかの分かれ道になります。





関連書籍記事
「レバレッジ勉強法」本田 直之著
「レバレッジ時間術 ノーリスク・ハイリターンの成功原則」本田 直之著

0 件のコメント:

コメントを投稿